ザ・成功者 起業家インタビュー

―山本さんは42歳で起業されたわけですけど、それまではどんなお仕事をされていたんですか?

山 起業する前は鉄道関連のベンチャー企業で、毎朝満員電車の最後に乗り込んで、扉に顔面を押しつけられる代行業務をやっていました。人の為になる仕事でやりがいもあったのですが、徐々に躁鬱気味になりまして・・・。ずっと押し付けられていると奇声を発したくなりますし、逆に押し付けられないと仕事をした気にならなくて、自分を責めてばかりいましたね・・・。そんな毎日にも疑問を感じ始めて、起業に繋がっていく訳ですけど。

―はぁ~、それはハードなお仕事ですね。でも押し付けられないのは山本さんの責任ではないですよね。混み具合にもよりますし。

山 そうなんですけど、やっぱりプロですから現場のせいにはできないんですよ。押し付けられるのもテクニックですから。おしくらまんじゅうでいえば、まんじゅうにならないと。

―なるほど~、勉強になります。起業されたのは前職での経験が大きかったんですか?

山 そうですね。「俺は何をやってるんだろう」という思いが日に日に強くなって退職しました。当時は精神的にどん底で、毎日念力によるスプーン曲げの練習をしていましたね。エスパーになったら何でも叶えられるんじゃないかって。

―壮絶ですね~。そんな状態からどうやって起業するまでに立ち直ったんですか?

山 やっぱり、妻と子供の顔が浮かびましたね。いないんですけど。こいつらを路頭に迷わすわけにはいかないって、火が付きましたね。

―すごい!愛の力ですね!

山 そうですね。支えてくれた妻と子供達には感謝しています。いないんですけど。それからは真剣に自分と向き合って、スプーン曲げに没頭できましたね。

―起業家として生きていく、大きな転機になったんですね。

山 今にして思えば(笑)、ですけどね。そんな生活もすぐに匙を投げまして、実家に戻りました。

―その生活を捨てるなんて、相当な覚悟ですね。

山 一度きりの人生、チャレンジですから。ちょうどタイミングも良かったんですよ。タケノコが生えてくると同時に変態も出没する季節で、会社を興すには絶好のタイミングだなって。

―まさに裸一貫でのチャレンジですね。不安はなかったんですか?

山 もちろん、背徳感はありましたよ。それよりも、人生を思い返した時に後悔したくないなって。

―やらずに後悔するより、やって後悔した方がいいですよね。

山 迷っている間におじいちゃんですよ。今朝も鏡を見たら、見知らぬ中年が立っていましたから。大人なので会釈はしましたけど、本当に怖いですよ。

―では最後に、起業したいという人達に何かアドバイスやメッセージがあればお願いします。

山 あなたは一体、誰なんですか?